vol.11
話題の壁紙が生まれる現場に潜入!

近年、お子さんがいる家庭やカフェ風インテリアが好きな女性を中心に人気を集めている黒板壁紙(サンゲツ Blackboard)。文字通り、壁紙なのにチョークで描いて消せて黒板のように使えるという、壁紙の常識を覆したアイテムです。このアイデア商品を生み出した壁紙メーカーの製造現場に潜入してきました!

はじめに、黒板壁紙とはどんなものなのか、実際に洗濯代行&ランドリー「WASH&FOLD」富谷大清水店でイメージぴったりの使い方をされているので見てみましょう。この「WASH&FOLD」は、コインランドリーのイメージを一新した話題のサービス。なかでも富谷大清水店はTSUTAYAの中に店を構える特殊な形態です。TSUTAYA内にはほかにも素材にこだわったカフェや自然派マーケットがあり、ライフスタイル全般を提案するおしゃれな空間になっています。その中で、周囲の雰囲気を壊さず、でも何のお店かを分かってもらう必要があるわけです。
そこで活躍したのが黒板壁紙。「WASH&FOLD」の壁一面には黒板壁紙が張られ、手描きグラフィックアーティスト、シスター・チョークボーイことサラ・ガリーさんのチョークアートが描かれています。楽しそうなイラストでランドリーのイメージが表現されながら、黒板アート全体が海外のカフェのようなナチュラルでおしゃれな雰囲気です。

同じサラ・ガリーさんのチョークアートは、「デコリア」のウェルカムボードにも描かれています。真ん中のスペースに季節のイラストを描いているのはデコリアのスタッフ。黒板なので定期的にイラストを変えて季節感を出すことができるというわけです。そもそも壁紙なので、張り替えてイメージチェンジをすることだって簡単にできます。
そして、何を隠そうこのデコリアこそ、黒板壁紙を作っている壁紙メーカーなのです。

デコリアがあるのは小田原の自然豊かな山の上。「日々の暮らしをデザインする」をコンセプトに、ライフスタイルに寄り添うデザインと機能性を備えた壁紙を製造しています。
「安心安全な品質は壁紙メーカーとして必要最低限のこと。そこに納得してもらえるデザインと機能性が加わり、さらに張りやすさなどの施工性、より多くのお客様に使っていただける価格も考慮するーー総合的に提案するのがデコリアの強みです」と教えてくれたのは、営業企画部長の小島さん。滅多に見られない、壁紙の製造工場も案内してくれました。
2棟にわたる工場では、原料の配合からコーティング、プリント、エンボス加工まで一連の工程が行われています。巨大な紙のロールがどんどん機械に吸い込まれていく様子は壮観ですが、壁紙メーカーとしては規模が大きいほうではないそうです。でも、だからこそ、黒板壁紙のように冒険的なアイテムを生み出せるのかもしれません。

それを象徴するかのようなプロジェクトが今年4月に始まりました。デザイナーと技術者がひとつ屋根の下で働く場として、クリエイティブオフィス「DECOLAB(デコラボ)」が新設されたのです。それぞれ専門分野の知識と経験を持ったメンバーがひと所に集まることでチームとしての連携が取りやすく、さらに席の定位置を設定しないフリーアドレスを採用することでコミュニケーションがより活性化することを目指したと言います。

ここでは、日々、新しい壁紙について議論が交わされ、ミニサイズの試作品が作られているそうです。実際に目の前で試作品サイズの壁紙を作ってくれました。色の違う塗料が重ねられ、ひとつの絵柄が刷り上がって出てくる瞬間はとてもワクワクします。こうして柄を何種類も検討したり、何色も試してみたり、試行錯誤が繰り返されているそうです。

DECOLABで働くスタッフの方たちに話を聞いてみると・・・
「デザインと技術が一緒になることで、新しいアプローチができたり、アイデアがどんどん出てくるようになりました」「デザイナーのアイデアを技術者が形にするプロセスが、これまでより密にできるようになったと思います」「フリーアドレスなので、席を変えることで、毎日、新鮮な気持ちで仕事ができます」「木の素材や植物が取り入れられるなど、オフィスに自然のものがあることで、デザインにも面白みが出せるようになりました」「仕事中に笑顔になることが増えたような気がします」
挙がってくるのは、いい影響ばかり。4月に新設されてから現在までに様々な企画が進行中で、もうすぐ形になりそうなものもあるのだとか。LAB=実験室から画期的な壁紙が生まれる日も近いかもしれません。DECOLABから発信されるものづくり、今後、要注目です!

今回の取材に協力いただいたのは、

株式会社デコリア

神奈川県小田原市久野諏訪原3777

Tel:0465-34-6457

Fax:0465-34-5085

Mail:decoria@decoria.co.jp