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機能性壁紙からデジタルプリントまで壁紙の“今”がわかるシンコール新作発表会!

国内最大級のインテリアメーカー・シンコールが、仙台ショールームで『シンコール新作発表会2017』を開催。“シンコールのすべてを総力展示”と銘打たれた本イベントには、ハウスメーカーをはじめ、コーディネーター、施工会社など2日間で700人以上が来場しました。

今年の新作から常設展示まで、フロア一面に広がるインテリアの数々。壁紙や床材、カーテン、椅子張りなど、シンコールのすべての商品はもちろん、取り扱う協力メーカーのおすすめ商品を展示しています。中に進むとまず目に飛び込んでくるのが、シンコールが取り扱う商品を使用したイメージルーム。全部で4つのイメージルームはそれぞれ違ったテイストでコーディネートされています。
「インテリア全般を扱っていますので、それらを組み合わせた部屋をイメージしながら展示を回れます」と話すのは、シンコール仙台開発部の佐々木美紀子さん。会場に入ったばかりなのにもう、「どんな部屋にしようかな……」とイメージが膨らんできます。

イメージルームをよく見ると、壁紙に飾り付けがしてあるものが……。「それはマスキングテープ(以下MT)です。壁にMTを貼って、デコレーション感覚で楽しむ人が多いんです」と佐々木さんが話すように、最近は壁紙に近い感覚で使える幅広いサイズのMTも人気なんだとか。中には、スタッフがMTを駆使して作り上げたというユニークな壁も……。
壁紙にワンポイントで加えるのもよし、MTを組み合わせて模様を作り上げるのもよし。誰でも手軽に壁紙のアレンジができるとあって、購入する人が増えているそうです。

先へ進むと、商品がずらりと並ぶ商品別展示ゾーンへ。紙や和紙、不織布など、素材も柄もさまざまな壁紙がおよそ50種類ほど並びます。なかでも多くの人が集まっていたのが、「リアルウォール」の新作ブース。デジタルプリントで作られた壁紙は、写真をそのまま貼っているかのような鮮明さ。「例えばトイレの壁紙だけ、といった具合に、アクセントクロスとして使う人が多いですね」と佐々木さん。壁紙の新たなバリエーションとして人気を集めているようです。

そして、今回の新作発表会で初の試みというのが、「臭い対策」「ウイルスアレルギー対策」など6つの機能別に、シンコールおすすめの商品がコーディネートされた「機能で選ぶコーナー」。例えば「汚れ対策」のイメージルームでは、水や油の汚れが気になるキッチンなどに最適な汚れ防止クロスやお手入れが楽なノンワックス商品などが使われています。そんな“実用性”に特化したコーナーに対して、リフォームメーカーに勤めるという女性は「見栄えや、おしゃれさだけでなく、機能性を重視するというお客さんも多いので、見応えのあるコーナーでした!」と感想を述べるなど、好評を得ていました。

さらに、イベント内で各種セミナーを開催。壁装研究会事務局の高橋秀明さんが講師を務めた「壁紙を知れば仕上がりがキマル。」には、ほぼ満席の60人以上が参加しました。主に施工会社向けに、前半は施工上の基本的な知識や素材による施工の注意点をクレーム事例から学んでいき、後半は「壁紙の新たな潮流」をテーマに、近年の壁紙業界の動向のお話。壁紙のバリエーションが増える今、
・壁紙に対するデザイン志向が強まっている
・賃貸住宅でもアクセントウォールを取り入れられるようになってきている
という傾向がみられるそうです。なかでも近年の流行として挙げていたのが、前述のデジタルプリント壁紙。自分の好きな写真を使え、小スペースなら自分で張り替えもできることから、スマートフォンの待受画面感覚で取り入れてみる人が増えているとのこと。
「多様な要望に応えられる商品セレクト、施工技術が求められている」という高橋さんの現場目線のお話に、参加した人々はメモを取りながら、熱心に聞き入っていました。
新商品のみならず、機能別のイメージルームやセミナーなどのユニークな試みで、壁紙の今を堪能できた「シンコール新作発表会2017」。会場ではさっそく商談する方々の姿も見られ、来場者それぞれがお気に入りの商品や、これからの仕事に活かせるヒントを見つけられたようです。

今回の取材に協力いただいたのは、
Re壁会員の

シンコール仙台ショールーム

宮城県仙台市若林区卸町2-1-16

Tel:022-765-6130 営業時間:10:00〜17:00

定休日:毎週水曜・年末年始・夏期休暇

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