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日本の文化、“クールジャパン”を体現した壁紙

日本の文化、“クールジャパン”を体現した壁紙

SHIBUYA HOTEL EN
支配人
北川康太さん

Re壁Voice 渋谷ホテル えん 支配人 北川康太さん

Re壁Voice 渋谷ホテル えん 支配人 北川康太さん

SHIBUYA HOTEL EN 支配人 北川康太さん

2020年に東京で開催予定のオリンピックをはじめとして、国内のインバウンド事業は活気づいています。なかでも、数多くの海外旅行客を迎え入れるホテル業界において、内装や環境づくりに工夫を凝らしたユニークなホテルが増加。
今回ご紹介する「SHIBUYA HOTEL EN」は、まさにオンリーワンな存在感を放つ内装で、国内のみにとどまらず海外からの旅行客の間でも評判となっています。「SHIBUYA HOTEL EN」の支配人である北川康太さんに、宿泊客にとって理想的な空間設計についてお話を伺いました。

  • --こちらのホテルはどういったコンセプトで作られたのでしょうか?



    英語の「Incredible(インクレディブル)」=「信じられない!」をコンセプトにデザインしたホテルです。各フロアごとに、日本の文化である“クールジャパン”を反映した壁紙や内装を採用していて、ホテルの名前である「EN」には、人との縁、お金の円、妖艶の艶など、色々な意味が込められています。ここ数年は、海外からの旅行客をターゲットとしてインバウンド事業にも取り組んでいます。

    --サービスに関しては、どういった部分にこだわっていますか?



    客室に置いてあるお茶は、京都の『辻利』のお茶です。アメニティにもこだわっており、英国アロマの最高級ブランドである『AROMATHERAPY ASSOCIATES(アロマセラピー アソシエイツ)』を使用しております。
    ベッドも、英国王室御用達の『スランバーランド』のグランドスイートを使っています。マットレスの高さも高く、上質なので、眠り心地が最高なんですよ。
    また、客室に用意している浴衣は受付で購入いただけます。

  • Re壁Voice 渋谷ホテル えん 支配人 北川康太さん
    PROFILE
    北川康太 さん

    kota kitagawa


    若者のカルチャーやファッションの発信地である渋谷の一等地・円山町にあるコンセプチュアルでおしゃれなホテル「SHIBUYA HOTEL EN」の支配人。
    隅々までサービスの行き届いたおもてなしに、海外からの旅行客が後を絶たない。

--コンセプトといい、アメニティといい、“一度、宿泊してみたい! ”と感じるような工夫をされていますよね。各部屋の内装はどのようなコンセプトになっているのでしょうか?



当ホテルは全58部屋ありますが、部屋ごとに飾っている絵やオブジェなどもすべて異なっています。
部屋のコンセプトは2パターン。シンプルな和風の壁紙が印象的な『ジャパニーズモダン』、タイルを使った壁が特徴的な『ファクトリーモダン』と、どちらも非日常的でありながら落ち着く空間になっています。
また、9階は特別フロアとなっており「和」をコンセプトに「古民家」「オリエンタル」「洞窟」の3室がございまして、お客様に極上の癒し空間を提供させて頂いております。
これらは、すべて会長と社長がデザイナーと相談して決めました。特に壁紙には、デザイナーのこだわりが反映されています。

  • Re壁Voice 渋谷ホテル えん

    タイルが貼られた壁が、スタイリッシュなデザイン『ファクトリーモダン』


  • Re壁Voice 渋谷ホテル えん

    白い壁と対になる黄金色の壁が上品な印象の『ジャパニーズモダン』


--例えば、どういった部分でしょうか?



客室は2階から9階まであるのですが、全フロア違うコンセプトとなっており、中には本物の”木”を使用しているフロアもあります。
2階がまんが、3階がてぬぐい、4階が京町屋路地、5階が葛飾北斎の赤富士、6階が能舞台、7階が千本鳥居、8階が屋久島、9階が和(円)で、2階のまんがの壁紙はプロの漫画家さんに描いてもらったオリジナルなんです。バイクに乗った女の子が「渋谷駅からSHIBUYA HOTEL EN」にたどり着くというストーリーになっています。

どのフロアも人気があり、宿泊したフロア以外も全部見ていかれるお客さんもいるんですよ。連泊などでご案内できない場合を除き、予約の際に宿泊してみたい客室のリクエストに応えることもできます。

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2階フロアのまんがはインスタ映えもばっちり


  • Re壁Voice 渋谷ホテル えん

    迫力ある絵はオリジナルならでは


  • Re壁Voice 渋谷ホテル えん

    横に立つとその大きさがわかるダイナミックなイラスト


--確かに、どのフロアにも泊まってみたいと感じました。



宿泊したお客様からも、“各フロアでコンセプトが異なっていて面白い”というお声をいただきます。
リピーターの方も多いですよ。

3階には、裁断する前のてぬぐいが天井に貼ってあります。「かまわぬ」というメーカーのてぬぐいで、発色が良く美しい桜柄なのですが、同じ柄でも定期的に色味を変えるなど少しずつ変化をつけるようにしています。4階は、京町屋路地をイメージしています。行燈の明かりや、「洗い出しの床」という工法が風情を感じさせてくれます。5階の廊下に飾ってある葛飾北斎の『赤富士』は、きちんと許可を取って展示しているものなので、よく見ると絵の説明書きも一緒に展示してあるんですよ。6階の能舞台は、入口から見ると奥に能の面が飾ってあります。「五色の揚幕」をくぐって、舞台に出ていく。そんな疑似体験をしていただけると思います。

--まさに、日常と非日常の境目のような内装ですね!



内装に関しては、壁紙を替えることで空間がまるごと変わる感じです。2階のまんがフロアのようにその場にいるような体験をしている空間だったり、能舞台のようにその世界に入った感じだったり。

7階の千本鳥居も、真っ白な壁紙が神聖な雰囲気を与えてくれます。奥には自由に絵馬が書けるスペースもあって、色々な国からの宿泊客の絵馬が見られますよ。8階は屋久島をイメージした内装になっていて、まるで森の中を歩いているような感覚になるんです。こちらの壁紙はオリジナルです。そして、9階が和(円)。ホテルのコンセプトを体現した形になっています。

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7階フロアは、まさに日本文化と言える千本鳥居


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    千本鳥居を抜けた廊下にある絵馬。

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    8階フロアに降りると、屋久島の森の中にいる気分

  • Re壁Voice 渋谷ホテル えん

    まるで本物の動物たちが隠れているような壁紙

--今後は、このような内装を取り入れてみたいというイメージはありますか?



具体的には、まだどうなるかわからないのですが、社長が“オリンピックも近いので、期間限定で1フロアをオリンピックフロアにリニューアルしても面白いんじゃない?”って言っていましたね!

--どのような内装になるのか、気になりますね。こちらのホテルでは、宿泊客の方が何度こられても飽きない工夫をされているんですね。



そうですね。そのおかげかリピーターの方も多く、“次は他のフロアに泊まってみたい”と言ってくださる方もいらっしゃいます。現在は7~9割が海外からお越しの宿泊客なのですが、特にインバウンドに向けてターゲットを絞ったり、宣伝をしたりしたわけではないんです。宿泊された方の口コミで、自然と海外のお客様が増えていったのかもしれません。

    • Re壁Voice 渋谷ホテル えん 支配人 北川康太さん

      屋久島は、客室の扉を開けるだけで非日常的な雰囲気

    • Re壁Voice 渋谷ホテル えん 支配人 北川康太さん

      「壁紙が変わるだけで、世界が変わるんです」と北川さん。

--では、ホテルの空間設計についてはどのようにお考えですか?



この「SHIBUYA HOTEL EN」は、渋谷という人通りも多くにぎやかな場所にあります。
場所柄、クラブなどのナイトアミューズメントなども近いのですが、反対に、もうちょっと奥に行くと松濤という住宅地もあります。
そういう意味では、いろんなお客様にお越しいただけるホテルと言えるかもしれませんね。

外はがやがやにぎやかだけれど、一歩ホテルに入ると静かな空間になっているというのが理想です。
お客様にとってのくつろぎの空間でありたいと思っています。
当ホテルでは、2階のまんがフロアからはじまり、8階の屋久島、9階の和(えん)と、上層階に行けば行くほど静粛な雰囲気になっていきます。ある意味、内装で深層心理に迫るというか、どんどん神に近づいていくイメージでしょうか。街の喧騒からも離れ、より非現実感が味わってもらえる空間設計になっていると思っています。壁紙一つで、内装の印象はかなり変わるので、これからもお客様に喜んでもらえる空間を壁紙で演出していきたいです。

  • Re壁Voice 渋谷ホテル えん

  • 今回おじゃましたのは...

    オンリーワンな存在感を放つ内装のホテル
    SHIBUYA HOTEL EN

    ACCESS
    〒150-0044 東京都渋谷区円山町1-1
    TEL:03-5489-1010
    FAX:03-5489-1030

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