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File #18

壁紙が優れているのは、ローコストで自分の好みの演出ができること。

壁紙が優れているのは、ローコストで自分の好みの演出ができること。

株式会社インテリックス空間設計
取締役
滝川 智庸さん

Re壁ボイス インテリックス空間設計 滝川さん

Re壁ボイス インテリックス空間設計 滝川さん

リノベーションに携わって20年というキャリアの持ち主である滝川さん。

滝川智庸さんは「リノベーション」という言葉がなかった時代からリノベーションに取り組んでこられました。手掛けた現場は実に約2万件に及びます。
2019年に刊行された著書『「中古マンション×最小寸法」でかなえる 最高のリノベーション』【幻冬舎】には、これまでに培ったリノベーションを上手に行うためのノウハウが詰まっているそう。そんな滝川さんにリノベーションで大切にしていること、そして壁紙の役割を聞いてみました。

  • --中古マンションのリノベーションを手掛けた現場は約2万件に及ぶのだとか。

    20年くらい前からリノベーションに関わっているので、それくらいの数になります。 でも、当時は「リノベーション」という言葉はありませんでした。「リフォーム」という言葉すら、一般的ではなかったですね。
    「キッチンをきれいにしたい」や、「畳を交換したい」「壁紙を張替えたい」というニーズはありましたが、それがビジネスになるとは誰も認知していませんでした。

    --確かに、入居したらそのまま生活するのが一般的でしたね。

    当時は、都心で駅に近い立地条件の良いマンションでも古いマンションは人気がありませんでした。
    そこで、インテリックスの代表である山本が「中古マンションを改修・リノベーションして新築マンションのようにすればいいのではないか」と考え、1995年に会社を設立し、中古マンションの買取再販事業をスタートさせました。これがヒットして急速に発展したんです。

  • Re壁ボイス インテリックス空間設計 滝川さん
    PROFILE
    滝川 智庸 さん
    1983年、横浜国立大学工学部建築学科を卒業。
    1998年4月に株式会社インテリックス空間設計に入社。中古マンションのリノベーションを手掛けた現場は約2万件に及ぶ。
    一級建築士。

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--どうしてブレイクしたのですか?

マンションを手放したい方は、マンションがいくらで売れるのかわかりません。売るためには壁紙を張替えるなどしてキレイにしないといけない。 でも、どのくらい費用をかけてどのくらいきれいにすれば見合うのかわからないわけです。

ある買主様で、マンションを買ったのはいいけれど、ある日突然給湯器からお湯が出なくなってしまったということがありました。給湯器を交換するとなるとすごい出費です。
そこで、誰にクレームを言うのかというと仲介業者ですが、仲介業者が責任を取るわけではありません。結局、売主も買主も仲介業者もそれぞれストレスを抱える結果となりました。

そんな問題を解決する事業というのが中古マンションの買取再販事業です。中古物件を購入し、不具合を総て修理して販売する。しかも、アフターサービス保証も付けました。

--それは買主には嬉しいサービスですね。

誰も中古マンションにアフターサービス保証を付けようとはしてこなかったんです。当然、リスクがありますからね。
でも、そうしたことでお客様は「安心」を手に入れることができます。

Re壁ボイス インテリックス空間設計 滝川さん

--現在は個人のリノベーションのお手伝いにも取り組まれてますね。

中古マンションの買取再販事業で部屋をリノベーションして提供していましたが、その一方でお客様の「自分達が思ったような部屋にリノベーションしたい」というニーズも大きくなってきました。

通常、賃貸物件では部屋をリノベーションすることはできません。新築マンションもあらかじめプランやデザインが決まっているので、自分の好きなデザインの部屋に住むことを諦めていた方が多くいました。
でも、中古マンション購入における住宅ローンが充実し、リノベーション費用もセットで使えるものも増えてきたことでリノベーションのマーケットが広がりました。

--リノベーションしたいという方は多いですか?

多いですね。リノベーションを上手にするためのノウハウを『「中古マンション×最小寸法」でかなえる 最高のリノベーション』【幻冬舎】という書籍に執筆し、2019年に刊行しました。それを読まれたという方からいくつも相談をいただいています。

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60㎡超のゆったりとした空間を1LDKにリノベーション。可動式間仕切り「どこでもウォール」を設置している。

--みなさん望まれていたのですね。

ある若いご夫婦は、中古マンションを購入するのでそこをリノベーションしたいということでした。
お会いしてみると図面に希望をたくさん書かれていて、しかもネットで見た写真をサンプルとして添付されていました。キッチンはこんな感じ、リビングはこんな感じ、とたくさんの夢をお持ちでしたね。

私が提案したのが、お部屋をワンフロアで使うプランです。部屋を間仕切りせずに家具を配置することで必要な空間を作りました。その時提案した家具はニトリやIKEAのものです。
ニトリもIKEAもいい素材だしデザインもいい。システム化されたデザインなので並べると調和がとれます。そして、なんといってもリーズナブルです。
そして、5年後に子どもが生まれたら家具で仕切って子どもが遊ぶスペースを作る。10年たったら子ども部屋を個室にしてその個室にIKEAかニトリのベッドを入れる。それから子どもが成人して独立したら、また夫婦二人で使えるようにする、とライフステージを考えた4段階のプランを提案しました。

--なかなかそんな提案をしてくれるところはないですよね。

そのご夫婦にも「こんな提案をされたことはなかった」とおっしゃっていただきました。ライフスタイルは年を経るごとに変わっていきます。最初に揃えた家具を使い続けるのではなく、必要なときに必要なものを買えばいい。ライフスタイルにあわせて壁紙も変えればいいんです。

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--間取りで考えるのではないんですね。

「何畳の部屋をいくつ取る」と考えるから自由にならないんです。
例えばクローゼットを余裕を持たせて設計するのではなく、必要最低限のサイズにする。そうすると余ったスペースを別のことに活用できます。何畳という固定観念を捨てて、「どんな生活をしたいのか」を考えることです。

 

  • Re壁ボイス インテリックス空間設計 滝川さん

  • --ライフプランで考えるのは画期的ですね。

    同じように、老夫婦からもご相談いただきました。
    「どこで寝ていますか?」「日中はどこで生活されていますか?」など、生活のスタイルを伺いながら、その場でワンルームにして家具で変化をつける図面を書いて見ていただくと気に入ってもらえ、その老夫婦から「私達が全く想像もできなかったことを提案してくれた」と喜んでもらえました。

--住む方の夢を叶えることが大事なんですね。そのためには何畳で考えるのではなく、どんな生活をおくりたいかで考える。

ベッドしか置かないのに6畳は広すぎますが、ベッドも机も置いてクローゼットも、となると6畳では足らない。大事なのは「何を置きたいか」です。

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--リノベーションにおける壁紙の位置づけはどうでしょうか?

壁紙が一番優れているのは、ローコストで自分の好みの演出ができることです。

お客様にはそれぞれ「こんな部屋を作りたい」という希望がたくさんありますが、例えばタイルや無垢の檜などを使いたいと思ってもとても高価なので手が届かない。
でも、壁紙なら「この柄はいいけど値段が高すぎる」ということは通常ありません。しかも印刷技術は発達しているので、すごく良い壁紙がたくさんあります。自由に選べて、自分好みのテイストを叶えることができます。
「諦めなくて良い」ことが、私が壁紙で特に良いと思うところです。

--壁紙も提案されているんですね。

もちろんしています。ライフスタイルを考えたプランでは壁紙も重要です。
「この壁にこの壁紙を張るとこうなりますよ、違う柄ならこうなりますよ。」と提案しています。壁紙だけで雰囲気ががらりと変わりますからね。それに、ちょっと違ったな、と思われたら張替えてしまえばいいんですから。

--リノベーションは壁紙を張替えるチャンスでもありますね。

間取りや家具にこだわる方は多いですが、壁紙にこだわる方はまだまだ少ないですね。
リノベーションをするのは自分の生活を変えるためです。壁紙ひとつで自分の生活がよくなるなら、こんなに良いものはないと思います。もっと壁紙にもこだわるべきだと思いますね。

Re壁ボイス インテリックス空間設計 滝川さん

2019年に、幻冬舎より「中古マンション×最小寸法」でかなえる 最高のリノベーション』が刊行されました。

  • Re壁ボイス インテリックス空間設計

  • 今回おじゃましたのは...

    住まいの買取からリノベーションまで リノベーションの総合カンパニー
    インテリックスグループ
    株式会社 インテリックス空間設計

    ACCESS
    〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-9-11 インテリックス青山通ビル8F
     
    事業内容
    室内装飾(内装業)・デザイン・コーディネート

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  • Re壁ボイス インテリックス空間設計 滝川さん
  • File No.18 2019.05.14 UP
  • 株式会社インテリックス空間設計 取締役 滝川 智庸さん
    壁紙が優れているのは、ローコストで自分の好みの演出ができること。
    「リノベーション」という言葉がなかった時代からリノベーションに取り組まれ、実に2万件にも及ぶ現場を手掛けられたという滝川智庸さん。
    リノベーションを行う上で大切にしていること、そして壁紙の役割をおうかがいしました。

  • Re壁ボイス おうちソムリエ 松元さん
  • File No.17 2019.05.10 UP
  • おうちソムリエ 一級建築士事務所 代表 松元 幸樹さん
    壁紙はインテリアではなく、
    建築。

    壁紙によって設計を変えていく、という設計事務所があります。
    お客様のイメージやセンスをよく聞いて、住まいの外側だけでなく空間づくりから考えると話す、おうちソムリエ 一級建築事務所の松元幸樹さん壁紙との付き合い方についてお話をうかがいました。

  • Re壁Voice 有限会社ナンクルナイサァーケアネット 代表 乾亮二さん
  • File No.16 2019.05.08 UP
  • 有限会社ナンクルナイサァーケアネット 代表 乾 亮二さん
    おしゃれな壁紙にも癒される、カフェのある介護施設。
    重度障害者向けのデイサービス施設をつくり、事業を展開している、有限会社ナンクルナイサァーケアネット 代表・乾亮二さん。
    利用者はもちろん、働くスタッフや地域の人たちにも居心地のいい空間にするために提案したという内装のイメージや壁紙についてお話を伺いました。

  • Re壁ボイス 体験型民泊CYCLESTAY 三枝さん 鈴木さん
  • File No.14 2019.04.12 UP
  • FURUEL株式会社 建設事業部 三枝広章さん・二級建築士 / インテリアコーディネーター 鈴木恵里花さん
    民泊のリノベーション技「壁紙は最後のお化粧」
    クロスバイクでサイクリングを楽しめる体験型民泊。利用者専用のクロスバイクも完備。日本の良さを伝えるために内装にもこだわった民泊の新しい形。

  • Re壁Voice 渋谷ホテル えん 支配人 北川康太さん
  • File No.13 2019.04.10 UP
  • SHIBUYA HOTEL EN 支配人 北川康太さん
    日本の文化、“クールジャパン”を体現した壁紙
    オンリーワンな存在感を放つ内装で、国内にとどまらず海外からの旅行客の間でも評判になった「渋谷ホテル えん」。宿泊客にとって理想的な空間設計とはー。