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卓越した空間演出 “ホームステージング”で住宅の魅力を最大限に引き出す。

卓越した空間演出 “ホームステージング”で住宅の魅力を最大限に引き出す。

ソルトステージング株式会社
代表
田中 正彦さん

Re壁Voice ソルトステージング株式会社 代表 田中正彦さん

Re壁Voice ソルトステージング株式会社 代表 田中正彦さん

ソルトステージング株式会社 代表 田中正彦さん

「ホームステージング」とは、壁紙をはじめ内装に手を加えたり、家具や小物などをコーディネートしたりして室内をスタイリッシュに演出するサービスのことで、 売ろうとしている戸建て住宅やマンション、あるいは賃貸住宅に施すことで物件の印象を変え、早期の売却や賃貸契約をサポートするものです。
今回、ご登場いただくソルトステージング株式会社 代表 田中正彦さんは、第1回ホームステージングコンテストでグランプリを獲得した実力者。 中古物件市場が活況を呈する現在、ますます注目を集めるホームステージングについて、また今後の壁紙に期待することなどもお聞きしました。

  • --インテリアデザイナーとしてのスタートはアメリカだったそうですね。

    ロサンゼルスにある南カリフォルニア大学の建築学部に2年間留学し、卒業後は現地の総合設計事務所AECOMに就職しました。ここは世界各国で事業を展開している最大手で、土木から建築、家具製造まで様々なことをやっている会社です。そこに7年、次にGenslerという設計事務所で2年、あわせて9年間ほどインテリアデザイナーとしての経験を積みました。

    --日本へ戻られたのは何故でしょう?

    結婚して子供が生まれ、このままアメリカで子育てをするか、日本でするか、迷ったんです。妻も日本人でしたので、二人で話し合い、子供のためにも日本に帰るのがいんじゃないかと。日本では父がフローリング材関係の会社を経営したので、その会社を継がなければという思いもありました。

    --では、帰国されてすぐにホームステージングのお仕事を始められたわけではないのですね。

    父の会社はフローリングの表面に貼る突き板を製造していたのですが、帰国してみるとプリントの表面が主流になっていて、突き板のマーケットはどんどん縮小していました。そこで、このままではいけないと、新たな事業を模索する中で「ホームステージング」に目をつけたんです。

  • Re壁Voice ソルトステージング株式会社 代表 田中正彦さん
    PROFILE
    田中 正彦 さん
    大阪府出身 建築家を目指して京都大学に進学。東京大学大学院で建築修士を終了後、アメリカの南カリフォルニア大学へ。卒業後はロサンゼルスでインテリアデザイナーとして9年間経験を積み、2015年に帰国。
    2016年、第一回ホームステージングコンテストにてグランプリを受賞。2019年、ソルトステージング株式会社を設立。

  • Re壁Voice ソルトステージング株式会社 代表 田中正彦さん

    本棚に並ぶ専門書籍やカタログ

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    実際にホームステージングして撮影した様子

--ホームステージングは、日本ではまだ一般には知られていない事業だったのでは?

空いている部屋に家具などを置いて演出し、かっこいい写真を撮るわけだから、不動産関係の方に「それはいい!」と大いに興味を持っていただけました。
しかし、住宅のプローモーションのために十分なお金をかけるという土壌はまだできてはいませんでした。最近でこそ、ホームステージングを手がけるところは多くなりましたが、私が始めた当初は、ひとつ仕事をまとめるにも苦労がありました。

--アメリカではホームステージングはかなり浸透しているのでしょうか?

私がホームステージングを知ったのは、アメリカで自宅を購入したのがきっかけです。住宅の下見に行ってみると、たとえ住人の方がまだ生活している物件であっても、室内はまるでモデルルームのように綺麗なんです。2軒に1軒はそうでした。

そこで、不動産の仲介業者に尋ねたら「これはプロが家具や照明を置いて演出しているんですよ」と。それが、ホームステージングとの出会いでした。

実は、アメリカでインテリアデザイナーの仕事をしている間、インテリア関係の賞を20以上受賞したんですが、それらすべてが写真審査。どんなに良い空間をデザインしても、その良さがきちんと伝わる写真を撮らなければ何にもならないというのは骨身に浸みていました。それは住空間も同じ。どんなアングルが良いか、照明はどうすれば良いか、物件の魅力を最大限に引き出す技術と感覚は十分培ってきたので、ホームステージングの仕事なら、それらを活かせると確信していたんです。

Re壁Voice ソルトステージング株式会社 代表 田中正彦さん

当時のことを振り返る田中正彦さん


--お仕事の内容を具体的に教えてください。

ホームステージングは、大きく分けると2種類あります。ひとつは、引越し後の空き部屋や買取再販物件など誰も住んでいないところに施す『空室ステージング』。もうひとつは、住人の方が住みながら売却先を探すためのもの。
つまり、生活されているところに施す『在室ステージング』です。在室ステージングの場合は、住人のライフスタイルを邪魔しないよう生活動線にも配慮しながら、見栄えよく家具をレイアウトし直したり、小物を入れたりして撮影します。

  • Re壁Voice ソルトステージング株式会社
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--ホームステージングをする上で壁紙を張り替えることもあるのですか?

あります。リフォーム再販物件の中には、反響の取れる内装にするために壁紙選びからかかわらせて頂いている物件もあります。
また、一般のお客様にも、反響をとるためにどこの壁紙を張り替えた方が良いかというアドバイスはさせて頂いております。

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--壁紙を選ぶ際に気をつけていらっしゃることは?

まず万人受けするかどうかを考えます。次に、売却する際に競合相手となりそうな周辺の物件をリサーチして、そこにはないもの、なおかつ家具を置いた際に、その家具が映えるものを選ぶようにしています。

--「万人受け」「他社に無いもの」「家具が映えるもの」の3つがポイントですね。

例えば、木目調のものをアクセントクロスにして、周りのベース壁は薄いグレーに張り替えたり。この時は近隣エリアをチェックしたんですが、ほとんどの家がナチュラルベージュの床に白系の壁紙でした。そこで、ライバル物件より確実に目立つようにと、床を濃い目のミディアムブラウンにして、ベース壁をグレー系にすることを思いついたんです。

でも、アクセントクロスに似たような色の壁紙を持ってくると、写真を撮った際にメリハリがなくなって印象がぼやけてしまう。ですから、敢えて濃い色を持ってきたんです。これなら床とも相性が良いし、木目調なので嫌がる人も少ない。万人受けするという点も考慮して選びました。ここはタワーマンションの一室だったので、それなりの高級感も出るようにと。建物全体のイメージやターゲットとする客層を考えることも重要ですね。

--やはり、ホームステージングして撮影した住宅広告は反響が大きいのでしょうか?

壁紙を変えて住宅サイトに掲載したところ、反響があまりにも大きくて、事務所の電話が鳴り止まなかったそうです。結局、掲載後わずか1週間で、内覧した2組目の方が満額で購入されたと聞きました。ほかにも、内覧の申し込みが2倍以上になったとか、ずっと売れなかった物件が早々に売却できたというケースもありましたね。

  • Re壁Voice ソルトステージング株式会社
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--お仕事をする上で心がけていらっしゃることは?

ホームステージングの使命は、物件をより魅力的に見せてより多くの方を内覧に呼ぶこと。
そのために、広告を見た方に「わあっ!」と言ってもらえるような演出を考えます。例えば、白いソファは実際に生活する際には汚れが目立つからと敬遠されがちですが、濃い色合いの壁紙と合わせれば、インパクトのある空間演出ができますよね。ペンダントタイプの照明なども通常よりかなり低めにつけたりして、写真に収まった時に格好よく見えるよう工夫しています。

Re壁Voice ソルトステージング株式会社 代表 田中正彦さん

--今、欲しい壁紙や使ってみたい壁紙はありますか?

チョークで絵や文字が描ける壁紙に興味があります。というのも、うちの子共は壁に絵を描くのが大好きで、わが家の壁はキャンバス代わりにされているんです。なので、量産されている白色のもので描いてもすぐ消せるタイプがあればいいなと思います。

--これからの壁紙に望むことがあればお聞かせください。

もっと色のバリエーションが欲しいですね。リフォームされる方は水回りの設備にお金がかかるので、壁紙は手軽な量産タイプから選ぶ場合がほとんど。そんな時、欲しい色がなくて困ることもあります。
たとえば、同じグレー系であってもブルーが入った寒色系であったり、ベージュがかった暖色系であったり、いろいろなグレーから選べたらいいなと思います。

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