近年、スマホのカメラは高性能になり、誰でも簡単にキレイな写真を撮ることができるようなりました。SNSでも日々たくさんの方がオシャレでカッコいい写真を投稿されています。
今回は、光の向きやアングルなど、ちょっとした知識やテクニックで写真の見栄えをよくする方法をまとめました。せっかく写真を撮るのであれば、素敵な写真を残したい… そんな方はぜひ参考にしてみてください。
目次
光の当たる向きで変わる印象
被写体の光の当たり方には、「逆光」「順光」「斜光(サイド光)」の大きく3つに分けられます。まずはそれぞれにどのような特徴があるのか、簡単にご紹介しておきましょう。
光の向き | 特徴 |
---|---|
順光 | ・被写体や風景の持つ色が鮮やかに表現できる ・影が出にくく、フラットな印象になりやすい ・海や空などの青の表現が得意 |
逆光 | ・被写体のシルエットをくっきりと出せる ・素材透明感や質感表現がしやすい ・印象的でインパクトのある表現ができる |
鮮やかでフラットな印象には「順光」
順光は、被写体の正面に光が当たっている状態です。色味がはっきりと映る光の当たり方であり、真っ青な空や海、植物、建物などを色鮮やかに撮りたいときに向いています。
撮影する際に、自分の背中に太陽(光源)を受ける形で撮影をすることを意識すれば、キレイな順光の位置で撮影することができます。
インパクトのある印象を出せる「逆光」
2つ目の逆光は、順光とは真逆の被写体の後ろから光が射している状態です。被写体のシルエットを際立たせたい場合や、料理のみずみずしさを表現したい場合などによく使われます。
また、花びらや葉っぱなどの薄いものを逆光で撮影することで、光が被写体を透き通り、透明感のある雰囲気を演出できます。被写体の暗さが気になる場合は、「明るさ調整機能」を使いながら、ベストな撮影シーンを探してみましょう。
自然な立体感や臨場感を出すなら「斜光」
被写体に対して光が斜めに射している状態が「斜光」、横から射している状態は「サイド光」と呼ばれています。いずれも被写体の被写体の凸凹にあわせ明るい面と影ができるので、テーブルフォトや風景をはじめ、立体感やドラマチックな雰囲気を演出したいシーンにぴったりです。
光の位置によって影の伸び具合も変わってきますので、屋外で撮影する場合は太陽の位置を意識することがポイントです。
アングルを変えて見栄えよく
アングル(角度)とは、被写体にカメラを向けた時の角度のこと。アングルは、「ハイアングル」「ローアングル」「水平」の3つに分けられており、それぞれ写真の見栄えに大きく寛永してきます。
アングル | 特徴 |
---|---|
ハイアングル (上から撮影) |
・俯瞰的で客観性のある印象になる ・被写体の表情を捉えやすい |
ローアングル (下から撮影) |
・主観的に見たような印象になる ・被写体の迫力や偉大さを表現しやすい |
水平 (真横から撮影) |
・写真全体のバランスをとりやすい ・ナチュラルで安定感のある表現になる |
このように、同じ被写体でも光の当たり方によってイメージは大きく変わってきます。撮りたい写真のイメージによって順光・逆光・斜光をうまく使い分けてみましょう。
ハイアングル
被写体を上から撮影するハイアングルは、小物や料理などテーブルフォトでよく使われています。
被写体を客観的に説明したい時にとても効果的で、小さなものがたくさん密集した様子をわかりやすく表現できるので、お花畑などを撮影する際にもぴったりなアングルでしょう。
ローアングル
一方で、被写体を下から撮るローアングルは、写真の世界観に見る人を惹きこみたいときや、迫力のある被写体を撮影したいときに最適。特に壮大な自然との相性が良いため、青空や星空を撮影するときの定番として知られています。
また、人物撮影では「小顔効果」や「脚長効果」もあるので、モデルのような写真を撮りたいときにも活用してみましょう。
水平
真横から撮影する水平のアングルでは、自分の目で見ているそのままの風景を写真に収められます。
また、写真全体のバランスを取りやすいので、家族写真や集合写真などにも多く使われています。
単調さが少し気になる場合は、背景をボカすテクニックや逆光などを使って個性が出るように工夫をしてみましょう。
アングルは写真のイメージを大きく左右するので、撮影したい写真をしっかりとイメージした上で、細かい角度まで調整することが大切です。
ポジションを変えながら撮影する
ボジション(位置)とは、カメラ本体が自身のどの位置にあるかのこと。ポジションは、「ハイポジション」「ローポジション」「アイポジション」の3つに分けられます。前述のアングルとセットで考えることが基本で、より写真を印象的に撮るためには欠かせないポイントとなります。
ポジション | 特徴 |
---|---|
ハイポジション | ・被写体や景色を見渡した写真になる ・普段は見られない、新鮮な光景になる |
ローポジション | ・動物や子どもが見ているような世界観になる ・主観的な表現がしやすい |
アイポジション | ・普段見ている光景がそのまま写真になる ・親近感や安定感を表現しやすい |
ハイポジション
目線よりも高い位置に構えるハイポジションは、駅構内のように人が密集している場所や、夜景などを撮影する際によく使われます。写真の奥行きを強調しやすいので、基本的には空間の広さをアピールしたいときに適しています。
また、前述のハイアングルと組み合わせると、景色全体をさらに俯瞰したような1枚を撮影できるでしょう。
ローポジション
普段の目線よりも低く構えるローポジションは、被写体を大きく撮影したいときにぴったりです。ペットや赤ちゃんをアップで撮影するときの定番ですが、前述のローアングルとうまく組み合わせると、生い茂る木々などの自然の壮大さも表現できるようになります。
アイポジション
普段、私たちが見ている目線の位置なので、特に意識しない限り多くの方はアイポジションで撮影をしています。見慣れたものは写真全体に安心感を与えてくれます。もし、写真に物足りなさを感じたらハイポジション・ローポジションに変えてみるだけでも写真の幅はぐっと広がるので、撮影シーンに合わせてぜひ活用してみましょう。
周りをぼかして被写体を際立たせる
上記以外にもさまざまな撮影テクニックがありますが、そのなかでもスマホで簡単にできるテクニックの一つが、ぼかしをうまく活用したテクニックです。
写真を撮る際、フォーカス(焦点)を何に合わせるかによって、写真の印象は大きく変わってきます。
風景など広い範囲を撮影する際は、特に被写体のことは気にせずキレイに撮ることができますが、スマホカメラに搭載されているポートレートモード機能を使うことで、フォーカスを合わせた被写体以外をぼかして撮ることができるので、より被写体を際立たせたい時などにおすすめのテクニックです。
風景写真に物足りなさを感じている方や、人物や食べ物、お花など被写体をしっかりと目立たせたい時に、こちらを試してみてはいかがでしょうか。
撮影に最適なシチュエーションを整える
撮影する際は、事前にシチュエーションを整えておくことも大切です。例えば「ナチュラルテイストのカフェをイメージした写真を撮りたい」と思った際は、オシャレなテーブルクロスや食器、背景にも意識を向けて用意することが重要です。
自宅で撮影する際、壁紙は背景として映り込むことが多いので、カラーや質感にこだわるだけで被写体の魅力をさらに引き出しやすくなります。
目的別に紹介!撮影背景におすすめの壁紙
自宅で素敵な写真を撮影するには、どのような壁紙を選ぶべきなのでしょうか。ここからは3つの目的に分けて、おすすめの壁紙やをまとめました。より素敵な1枚を撮りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
顔を明るく見せたい方におすすめの壁紙
顔を明るく見せたい方には、ホワイトはもちろんのこと暖色系の明るいカラーがおすすめです。
ホワイトや薄いカラーで明るい色は光を反射しやすい性質があるので、部屋全体が明るくなり、顔や肌をよりはっきりと明るく魅せることができます。暖色系の明るいカラーは血色がよく健康的な印象を与えることができます。
また、知的な印象やハイセンスな雰囲気を演出したい場合は、明るめのグレーを選んでみましょう。
エンボス加工など、同系統や近い色味の柄が入ったものを選ぶことで、ワントーンの落ち着き感と柄の華やかさ、双方のいいとこ取りが叶います。
料理や小物を撮りたい方におすすめの壁紙
料理や小物を撮影するときのポイントは、被写体とインテリアのテイストを考えることが大切です。
例えば、料理を撮影するシーンを考えてみましょう。家庭的で温かみのある料理の印象を与えたい場合は、木目調の壁紙がおすすめです。逆にレストランのようなシックな印象を与えたい場合は、濃い色や黒い壁紙を選ぶことで食材の色を際立たせることができます。お皿やテーブルクロスなどは意識しやすいですが、壁紙も料理の印象を考える上でとても大切なポイントです。
小物を撮影する際も上記と同じく、どのようなテイストの写真を撮りたいかを考えて壁紙を合わせることによって、被写体の持つ印象や世界観をより引き出した写真を撮ることができます。
Re壁ではテイストや素材から壁紙を探せるので、よく撮影する被写体のテイストをイメージしながら選んでみてはいかがでしょうか。
壁紙にこだわると、よりセンスの良い写真を撮りやすくなる
今回紹介したさまざまなテクニックや被写体まわりのシチュエーションを整えることで、今までとは少し違った素敵な写真を撮りやすくなるでしょう。
特に自宅での撮影が多い方は、壁紙にこだわることで撮影シーンの幅がぐっと広がります。選択肢が多いほど撮影も楽しくなるので、ぜひこの機会に壁紙にもこだわってみてはいかがでしょうか。
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