子供の成長と共に気になってくる、子供部屋の狭さ。最低限の家具しか置いていないのに部屋が狭く感じるというのは親子にとって悩ましい問題です。
しかし、家具のレイアウトやちょっとしたアイデア次第で子供部屋を広く使えるようにすることは可能です。
ここでは、「1人用の子供部屋」「1部屋を兄弟姉妹でシェアする」など、子供部屋の狭さ対策についてご紹介します。
目次
床面積の狭さは「レイアウト」で解決
子供部屋の床面積は変えることはできませんが、家具の配置ならばいくらでも変更できます。部屋が狭いことによる物理的な不便さを解決する方法はあります。例えば、子供部屋の中で大きな面積を占めるベッドと収納に注目し、子供が生活しやすいスペースを作ってみてはいかがでしょうか。
ロフトベッドを設置する
ロフトベットを設置することで子供部屋を有効に活用することができます。ロフトベッドは、2段ベッドの下段部分を取り除いて、その場所を収納やデスクスペースとして使えるように設計されたベッドです。
ベッドを部屋に置くと、そのベッドの上下の空間はほとんど活用できませんが、ロフトベッドならば、ベッドの下に小さな部屋のようなスペースが生まれて、その場所を有効活用することが可能になります。
子供部屋に特に便利なのがデスク一体型のロフトベッドです。ベッド1台分のスペースに机とデスク周りの収納までが一緒に収まるので、大きくてかさばる勉強机に部屋が占領されることがなくなります。
2人以上の子供で1つの子供部屋を使う場合には、デスク一体型のロフトベッドを2台用意し、机の前に座った時にお互いの姿が目に入らない位置に設置すれば、狭い部屋の中でもプライベートな空間を設けることができます。
ロフトベッドは、子供にとっては自分だけのプライベートな空間を感じます。ベッド下のスペースは秘密基地のようでワクワク感があります。机に向かう時間が必然的に長くなるため、勉強、読書など自主的に取り組む効果も期待できます。
子供の寝相が悪いため、「寝返りしてベッドから落ちるのでは…」と心配な親御さんも大丈夫です。近頃のロフトベッドは頑丈に作られており、高い柵も付いているので安心です。
<ワンポイント・アドバイス>
ロフトベッドの昇降は、はしごだけでなくステップ(階段)タイプもあり、どちらも大人の体重にも耐えられるように頑丈に作られています。しかし、親にとって心配なのは子供が寝ぼけて昇降中に踏み外して転倒しないかということです。そんな時にはステップタイプのロフトベッドなら、踏み外す危険性も低いですのでおすすめです。
最近のステップタイプは、階段の下の部分も収納スペースを設けるなど無駄のない作りの製品が多く販売されています。
収納は縦のスペースを有効活用
おもちゃに衣類、学校の教科書や教材など、意外にモノが多い子供部屋です。押し入れやクローゼットに入りきらないモノが部屋にあふれていると、スペースを取る上、見た目にも部屋が狭く見えてしまいます。
読まなくなってしまった本や、使わないけれど捨てるに捨てられない工作や古いおもちゃなどは、子供部屋の縦のスペースを上手に活かして収納しましょう。
「子供が届かないから」と子供部屋には低い収納家具を選びがちですが、使うものは下に、使わないものは上にと分ければ背の高い家具でも問題は解決します。
災害対策の面では、背の高い収納家具でも突っ張り棒を使って天井までガッチリ固定すれば地震のときでも安心です。
子供部屋にもともと押し入れなどがある場合には、天袋の有効活用も部屋の広さ確保に役立ちます。いつ使うか分からないものだけでなく、年に1回程度しか使わないものも高い位置に収納して問題ないでしょう。
<ワンポイント・アドバイス>
子供部屋の窓やドアの周りのスペースが無駄になっていませんか?狭いスペースでも、高さを活かした収納は窓やドアの近くに設置すると圧迫感が出にくくなり、デッドスペースも解消できるのでおすすめです。
広く見せる「アイデア」で心理的なくつろぎを
子供部屋が狭いというのは不便さだけの問題ではありません。部屋の心理的な影響として「圧迫感」が挙げられ、人は圧迫感によってストレスを感じやすいといわれています。ほんの少しインテリアに手を加えることで部屋を実際よりも広く見せて圧迫感を減らすことが可能なので、ぜひ試してみてください。
カラーリングの統一
子供部屋の家具を買うときには、白や茶色、木目調でもナチュラル系かダークブラウン系かなど、あらかじめ部屋のカラーリングを決めて買い揃えるだけで、自然と子供部屋に統一感が生まれ、すっきり広々とした印象になります。
すでに家具は揃っているという場合には、カーテンやラグ(カーペット)、クッション、ベッドカバーなどファブリックやカバーリングの色使いならアレンジが効きやすいはずです。特に面積が広いカーテンとラグ、カーテンとベッドカバーなどの色調を揃えるだけでも、インテリアにグッと統一感が出て、おしゃれさもアップします。
2人以上で1つの子供部屋を使うなら、1人分のスペースごとにお兄ちゃんはブルー系、弟はグリーン系などと色分けをするのも効果的です。
<ワンポイント・アドバイス>
子供部屋のカラーを決めるとき、1色だけに絞らず2色をテーマカラーにするという方法もあります。2つの色をぴったりにマッチングをさせるのはインテリア上級者のテクニックと思われがちですが、例えばカーテンやベッドカバーの柄にもともと使われている2色を選べば、色の組み合わせに失敗することは少なくなります。
ピンクと白、オレンジとベージュなど、どちらか1色をメイン、もう1色をサブとするのも一つの方法です。
壁紙で広く見せる
部屋を最も印象付けるのは壁です。壁紙を変えることで、子供部屋の雰囲気は大きく変わります。間取りや窓の位置の関係で、薄暗い部屋の場合には、明るい色の壁紙に変えることで子供部屋の印象は大きく変わります。
選ぶ際には、色やデザインはもちろんですが、子供が部屋で遊ぶことも考慮して汚れやキズが目立ちにくい素材が良いでしょう。
<ワンポイント・アドバイス>
壁紙を選ぶ際には、柄が縦方向または横方向に入っているものを選ぶと広さの見え方が変わります。縦方向の柄なら天井が高く見え、横方向の柄なら部屋の幅が広く見える視覚効果があります。
さらに、腰板のように壁の下半分が落ち着いた色合いで上半分に柄が入っているタイプの壁紙も、部屋をすっきりと見せ、狭さを感じにくくさせてくれます。
鏡を効果的に配置する
反射効果で部屋を広く見せてくれる鏡は、狭い部屋の必須アイテムです。子供部屋に姿見などの大きい鏡を置いていないという家庭は多いようですが、子どもの身だしなみの意識を育てる上でも、せめて上半身が映るサイズの鏡があると良いでしょう。
鏡を置いたり掛けたりするスペースがないという部屋ならば、クローゼットや部屋の扉に取り付けるタイプの鏡が便利です。子どもが小さいうちは鏡なんて必要ないと感じるかもしれませんが、小学校高学年ともなれば積極的に使うようになります。子供部屋の狭さ対策にもなりますので、早めに設置を検討してはいかがでしょうか。
<ワンポイント・アドバイス>
背の高い衣装タンスならミラー付きのタイプも選べるので、購入時に検討してみてはいかがでしょうか。最近では割れにくいタイプも販売されていますので、そんな鏡ならばやんちゃ盛りの子供の部屋に使用しても安心です。
まとめ
限られたスペースでも、「子供部屋を広く使う」「広く見せる」という方法はアイデア次第でたくさんあります。子供の成長に合わせて、子供自身の意見も取り入れながら快適な子供部屋作りをしてみてはいかがでしょうか。
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